ここには食品安全に関する用語を記載しております。

A
Aerobic bacteria (好気性細菌): 活動する、成長するのに酸素を必要とする細菌のこと。
Acceptance Criteria (承認判定基準): 承認を判断するのに必要な数値的または説明的な基準のこと。
Adhesive (接着剤): 類似する、または異なる物質の表面を結合するための物質のこと。
Allowable Excursions (許容逸脱): 製品の完全性を損なわずに、製品の温度が設定時間内で許容できる範囲のこと。
Ambient Temperature (周囲温度): 外部環境の温度のこと。
Anaerobic bacteria (嫌気性細菌): 活動する、成長するのに酸素を必要としない細菌のこと。
API (医薬品有効成分): ActivePharmaceuticalIngredientの略。医薬品や医薬部外品などに含まれる物質のうち生理活性を示すもののこと。原薬とも言う。
AOAC (Association of Official Analytical Chemists): AOAC Internationalは、米国メリーランド州ゲーサーズバーグに本部を置く非営利化学団体です。化学分析および微生物分析の結果の信頼性を高めるために設計、標準化された化学分析方法を公開しています。政府機関や民間組織が、研究機関に公式なAOAC法の使用を要求することがあります。
ASTM: AmericanSocietyforTestingandMaterialsの略。米国試験材料協会のこと。
Assay: テスト。薬理学では、その効力または組成を決定するための分析の対象(薬物)
ATP (アデノシン三リン酸): アデノシン三リン酸(ATP)は、生化学では細胞内エネルギー移動の「分子通貨」として知られているヌクレオチドです。ATPは細胞内で化学エネルギーを保存および輸送でき、核酸の合成にも重要な役割を果たします。ATP分子は、植物が細胞呼吸で生成するエネルギーを保存するためにも使用されます。すべての有機物はATPを放出します。
Audits (監査): 品質管理と検証システムの専門的検査
B
Bacteria (細菌): 細菌とは、通常は1つの細胞からなる微視的な生物のことで、クロロフィル(葉緑素。植物に見られるエネルギー生産を可能にする緑色の色素)を持っていません。細菌は、ウイルスを除いて、地球上で最小の生物です。
Bacteriological Analytical Manual (B.A.M.) (細菌学的分析マニュアル): FDA(米国食品医薬品局)の細菌学的分析マニュアル(BacteriologicalAnalyticalManual(TheBAM))は、食品および化粧品の病原体(細菌、ウイルス、寄生虫、酵母、カビ)および微生物毒素の検出のために、FDAのアナリストが推奨する手順を集約したものです。付録1に挙げられているいくつかの迅速な方法を除き、これらの方法はすべてFDA科学者とFDA外の科学者によって使用され、ピアレビューされています。ただし、これらの方法のすべてが共同研究によって完全に検証されているわけではありません。なぜなら(被嚢寄生虫のように)均一なテストサンプルを準備できないため、共同研究が不可能であるからです。その一方で、FDAは、完全な検証が達成されるまで、メソッドを使用する必要があります。初版(1965年、第1版)で、BAMは、FDA内の情報と標準化の手段としてのみ意図されていましたが、マニュアルの有用性及びその評判がFDA以外にも広がったため、コピーのリクエストが急増し、BAMを一般に提供することが決定されました。
BAM: BacteriologicalAnalyticalManualの略。FDAの細菌学的分析マニュアル(BAM)は、食品および化粧品の微生物分析のための研究機関での推奨検査手順を示しています。AOACInternationalは、このマニュアルの以前の版をルーズリーフノート形式で、最近ではCD-ROMで発行しました。オンラインBAMは一般に公開されています。
Benchmark (ベンチマーク): 測定により算出される基準点のこと。
Biofilm (バイオフィルム): バイオフィルムとは、菌膜とも言い、細胞が互いに表面に付着し、これらの細胞によって粘着性の副産物が形成される微生物の集合体のことです。バイオフィルムは、生体表面または非生体表面に付着し、有害な細菌を隠すことがあります。
Bioluminescence (生物発光): 生物発光とは、生物が光の生成し放射する現象のこと。
C
Calibration (キャリブレーション): 標準値に従った機器のチューニングのこと。
Calibration Verification (キャリブレーション検証): デバイスまたは機器が適切に校正されていることを確認する行為のこと。
CFR: CodeofFederalRegulationsの略で、連邦規則集の意味で、アメリカ合衆国の連邦政府により連邦官報の中で公布される、一般的かつ永続的な規則・規定を集成した法典のこと。
CFR (21) Part 11: 電子記録と署名は紙の記録と同等であると見なされると規定した連邦規則。
Colony Forming Unit (CFU) (コロニー形成単位): コロニー形成単位とは、活動している細菌または真菌の数の指標です。略称でCFUとも呼ばれます。顕微鏡を用い、直接死んだ細胞と生きている細胞をすべてカウントするのとは異なり、CFUでは生存細胞数を計算します。結果は、液体の場合はCFU/mL(ミリリットルあたりのコロニー形成単位)、固体の場合はCFU/g(グラムあたりのコロニー形成単位)で表されます。
cGMP: CurrentGoodManufacturingPracticesの略。現在の医薬品及び医薬部外品の製造管理及び品質管理の基準を表す。
Chart Recorder (チャート紙式レコーダー): 環境試験室の周囲温度を記録するための電子機器。
Cold Chain Management (コールドチェーン管理): 温度管理されたサプライチェーン。コールドチェーンの商品は、一定の温度に維持される必要があります。
Cold Chain Product (コールドチェーン製品): 温度に敏感な製品のこと。
Cold Chain (コールドチェーン): 温度に敏感な製品の製造、パッケージング、流通に至るまで特定の熱プロファイルを維持する、途切れない流れのこと。
Colorimetric assay (比色分析法): 機器を使用し、色の濃さを標準溶液の色と比較して、溶液の成分の濃度を測定するテスト。これらの機器は、分光標準または視覚標準と比較して、色を決定または指定するために使用されます。
Culture medium (培地): 増殖培地または培地は、微生物または細胞の成長をサポートするように設計された物質で、液体またはゲル[1]、ヒメツリガネコケのような小さな植物[2]、異なるタイプの細胞を成長させるための異なるタイプの培地[3]があります。
D
Danger Zone (危険域): 細菌が食品中で最も成長しやすい温度範囲は、5℃から57℃(41℉から135℉)です。この範囲は危険域と呼ばれます。
Data Logger (データロガー): 特定期間の温度を測定し記録する装置(デジタルデータロガー、データモニター、温度データロガー、イントランジット温度レコーダーとも呼ばれます)。
Deviation (偏差): 平均値からの差のこと。
Distribution (流通): 製造業者、保管施設、およびエンドユーザー(診療所、営利事業、患者)を含む複数の場所間での製品の移動のこと。
Distribution Process (流通プロセス): 製品が製造段階からエンドユーザーに移動するプロセスのこと。
Distribution Temperature (流通温度): 製品を流通させる際の指定温度のこと。
DNA: DNA、デオキシリボ核酸は、ヒトやほとんどすべての生物の遺伝情報の継承と発現を担う高分子生体物質です。人の体のほぼすべての細胞は同じDNAを持っています。
DOT: UnitedStatesDepartmentofTransportationの略、米国運輸省のこと。
Dry Ice (ドライアイス): 非常に低い温度でガスに昇華する二酸化炭素の固形である冷媒。ドライアイスは、断熱/保温包装された医薬品および食品サービスの冷媒として使用されます。
Dunnage (ダンネージ): 輸送用コンテナの空きスペースを埋めるために使用される緩衝材。
Duration (期間): 時間の長さ、例えば、特定の温度で、24時間以上で安定する、または安定するまでの時間。
E
E. coli (大腸菌): 大腸菌は、温血生物(ヒト、鳥など)の消化管内で一般的に見られるグラム陰性の桿菌です。大部分の大腸菌株は無害ですが、血清型O157:H7などのいくつかは、ヒトに深刻な食中毒を引き起こす可能性があり、製品の回収の原因となる場合があります。
Efficacy (効用): 望ましい結果を生み出す性能。
EIASee ELISA (酵素免疫測定法): 酵素免疫測定法(Enzyme-linkedimmunosorbentassay:ELISA、EnzymeImmunoAssay:EIA)は、主に免疫学で使用される生化学的手法であり、サンプル中の抗原抗体反応を利用した抗原の濃度測定方法です。ELISAは、さまざまな業界で品質管理チェックと同様に、医学および植物病理学の診断ツールとして使用されています。
Enterobacteriaceae (腸内細菌科): 腸内細菌科は、サルモネラ菌や大腸菌などの多くのよく知られている病原体を含む、グラム陰性の桿菌の分類上の一グループです。
Enterococcus (エンテロコッカス属): エンテロコッカス属は腸球菌に含まれており、腸球菌は常在菌です。エンテロコッカス・ファエカリスのゲノムは、25%以上の外因性DNAです。腸球菌は、院内感染による二次感染の主な原因となります。
Enzymes (酵素): 酵素は、化学反応を触媒する(つまり、反応速度を高める)タンパク質です。細胞内で行われているすべての作業は、酵素によって行われています。細胞内での酵素の目的は、細胞が化学反応をより素早く行えるようにすることです。これらの反応により、細胞は必要に応じて構築、分解を行います。これにより細胞が成長、繁殖します。
Excursion (逸脱): 指定された制限からの逸脱。
Excursion Limit (逸脱制限): 指定された制限からの規定された許容偏差。
External Temperature Cycle (外部温度サイクル): 輸送コンテナが輸送プロセスの各ステップ(包装、保管、輸送など)で確認される周囲温度のこと。
F
False Negative (偽陰性): 陰性に見えるが、陰性を明らかにできない結果。例として、実際にはサルモネラ菌が存在しないにもかかわらず、実はサルモネラが存在すると結論付けた分析試験は偽陰性の結果と言えます。
False Positive (偽陽性): 陰性であるにもかかわらず、誤って陽性となった結果。例として、実際にサルモネラ菌が存在しない場合にサルモネラ菌が存在すると結論付けた分析試験は、偽陽性の結果と言えます。
FDA: UnitedStatesFoodandDrugAdministrationの略。米国食品医薬品局のこと。
Fecal Coliforms (糞便性大腸菌): 糞便性大腸菌は、人間やその他の温血動物の糞便や腸管に大量に存在し、人間や動物の排泄物から水域に侵入する可能性があります。糞便性大腸菌自体は通常、病原性ではありません。それらは指標生物であり、他の病原菌の存在を示している可能性があります。
Fluorescence (蛍光): 蛍光は、エネルギーが電磁放射、通常は紫外線によって供給される場所で生じる発光のことです。エネルギー源は、原子の電子を低エネルギー状態から「励起された」高エネルギー状態へと変化させます。その後、電子が、より低いエネルギー状態に戻ったときに、光(発光)の形でエネルギーを放出します。例:蛍光灯、日光下でのルビーの赤い輝き。
Fluorometer (蛍光計): 蛍光光度計は、蛍光のパラメーター、特定の光スペクトルによる励起後の発光スペクトルの強度と波長分布、を測定するために使用されるデバイスです。これらのパラメーターは、培地中の特定の分子の存在と量を識別するために使用されます。最新の蛍光光度計は、1兆分の1という低い蛍光分子濃度を検出できます。
Fluorogenic (蛍光発生): 発光の性質または蛍光の性質を備えていること。
Foodborne Illness (食中毒): 汚染された食物を食べたり飲んだりすることによって引き起こされる病気や疾病のこと。
G
GLP: GoodLaboratoryPracticesの略。日本語では優良試験所規範や優良試験所基準などと訳される。21CFRPart58に準拠した、安全性に関連する非臨床検査研究の質を確保するための基準。
Gram-negative bacteria (グラム陰性菌): グラム陰性菌とは、グラム染色において、細胞壁にクリスタルバイオレット(色素)による染色が脱色される最近の総称です。グラム陰性菌の細胞壁は、グラム染色試験で対比染色するとピンク色または赤味がかった染料を保持します。グラム陰性菌には、シアノバクテリア、スピロヘータ、緑色硫黄細菌および緑色非硫黄細菌などの多くのグループがあり、そのうちプロテオバクテリアはグラム陰性菌の主要なグループ(大腸菌、サルモネラ、緑膿菌、モラクセラ、ヘリコバクター、ステノトロホモナス属、レジオネラ、酢酸菌科など)の1つです。
Gram-positive bacteria (グラム陽性菌):グラム陽性菌は、グラム染色により紺青色または紫色に染まる細菌のことです。クリスタルバイオレットの染色を保持できず、ピンク色または赤みがかった色になるグラム陰性菌とは対照的です。グラム陽性菌は、細胞壁に厚いペプチドグリカン層があるため、クリスタルバイオレット染色を保持できます。グラム陽性菌の細胞壁は通常、グラム陰性細菌に見られる外膜を持ちません。グラム陽性菌には、ブドウ球菌、連鎖球菌、腸球菌、バシラス属、コリネバクテリウム、ノカルジア、クロストリジウム、放線菌、およびリステリア菌が含まれます。
GMP: GoodManufacturingPracticesの略。適正製造基準。21CFRPart210、211、600、および610によれば、現在の製造慣行(cGMP)は、バイオ医薬品やその他の薬物の製造方法に影響を与えています。
GRAS: Generallyrecognizedassafeの略。FDAが、長年の歴史の中で、人間や動物に害を与えないことが証明されたものとして認めた、成分や手法につけられた名称。
Growth medium (増殖培地): 増殖を可能にし、物質を生成させ、または定義された条件下でその活性を観察するために微生物が配置される栄養源のこと。培養培地または成長培地とも呼ばれます。培地は通常、水中の栄養素の溶液(栄養ブロス)、またはゼラチンや寒天で固められたものが使用されます。
H
HACCP: HazardAnalysisCriticalControlPointの略。食品由来の危害要因を特定し、排除または最小化する手順を実施するための計画のこと。多くの管轄区域では、飲食店の従業員はHACCP計画を実施し、文書化する必要があります。
HCPC: HealthcareCompliancePackagingCouncilの略。
Heterotrophic microorganisms (従属栄養生物): 従属栄養生物とは、自らの体内で食物を作ることができない生物です。従属栄養生物は他の生物によって生産された食物を摂取または吸収しなければなりません。したがって、従属栄養生物は栄養を他の生物に依存しています。従属栄養生物には、動物、真菌、単細胞原生動物(アメーバ、ゾウリムシなど)および細菌が含まれます。独立栄養生物は無機化合物を有機化合物に変換することで独自の食物を作りますが、従属栄養生物はこれを行うことができません。従属栄養生物は、生産された有機化合物のほとんどの栄養素を必要とします。従属栄養生物は、これらの栄養素をエネルギー源として、また細胞や体の一部を形成するための構成要素として使用します。食物連鎖では、従属栄養生物が消費者または分解者となります。食物連鎖には、消費するものに応じた、様々な種類の従属栄養生物が存在します。
Hydrolyzed (加水分解): 反応物に水が反応し、分解生成物が得られる反応のこと。
I
Immunology (免疫学): 免疫学とは、外から侵入する異物からの保護と、その侵入に対する反応の研究です。侵入生物には、ウイルス、バクテリア、原生動物、さらには、大きな寄生虫が含まれます。さらに、自己免疫では自身のタンパク質(および他の分子)に対する免疫応答を、腫瘍免疫では自身の異常細胞に対する免疫応答を改善します。
Incandescence (白熱光): 白熱は熱エネルギーからの光です。何かを十分に高い温度まで加熱すると、光り始めます。電気ストーブのヒーターまたは炎の中の金属が「赤熱」を発し始めると、それは白熱です。通常の白熱電球のタングステンフィラメントがさらに高温になると、同じ方法で明るく「白熱」して輝きます。太陽と星は白熱で輝きます。
Internal performance data (内部性能データ): 製品開発全体で実施された社内テストデータ。
IPIC: InternationalPharmaceuticalIndustryCongressの略。
IQ/OQ/PQ: それぞれInstallationQualification、OperationalQualification,PerformanceQualificationの略。IQ=インストール資格、OQ=運用資格、PQ=パフォーマンス資格を表す。
ISO 9001:2000: 製造者の品質管理の認定のための国際標準化機構の品質管理システム。
ISPE: InternationalSocietyforPharmaceuticalEngineeringの略。国際製薬技術協会のこと。
ISTA: InternationalSafeTransitAssociationの略。国際安全輸送協会のこと。
ISTA 5B: 温度管理されたパッケージングおよびサーマルボックスのISTA発行の熱性能試験シミュレーションガイド。
J
JCAHO: JointCommissiononAccreditationofHealthcareOrganizationsの略。医療施設認定合同機構のこと。患者ケアの基準を満たす病院に認定を付与する組織。
K
L
Light (光): 光はエネルギーの一形態です。光を作り出すには、別の形のエネルギーを取り入れる必要があります。発光する一般的な方法は主に、白熱(熱放射)と発光(冷光)の2つです。
Listeria (リステリア菌): リステリア菌はグラム陽性桿菌のリステリア属に属する細菌の総称です。細菌に汚染された食物を食べることによって引き起こされる深刻な感染症であるリステリア症の病原体です。この病気は、主に妊娠中の女性、新生児、免疫力が低下した成人に影響を及ぼします。リステリア症は人間にとって深刻な病気です。この病気の死亡率は25%を超えています。主な臨床症状は敗血症と髄膜炎の2つです。髄膜炎は、細菌感染症では珍しい病理である脳炎によってしばしば合併症を引き起こします。
Luminescence (ルミネセンス): 発光は「冷光」であり、通常の温度より低い温度で放出されます。ルミネセンスで、あるエネルギー源が、原子の電子を最低エネルギーの「基底」状態から、より高いエネルギーの「励起」状態にします。その後、電子は光の形でエネルギーを戻すため、「基底」状態に戻ります。わずかな例外を除いて、励起エネルギーは常に放射光のエネルギー(波長、色)よりも大きくなります。
M
Methicillin Resistant Staphylococcus Aureus (MRSA) (メチシリン耐性黄色ブドウ球菌): メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)とは、人間の治療が困難な感染症の原因となる細菌です。多剤耐性黄色ブドウ球菌またはオキサシリン耐性黄色ブドウ球菌(ORSA)と呼ばれることもあります。MRSAは、ペニシリン(メチシリン、ジクロキサシリン、ナフシリン、オキサシリンなど)およびセファロスポリン(ベータラクタムのクラス)を含むベータラクタム系抗生物質に対する耐性を発現した黄色ブドウ球菌です。MRSAは、開口傷口から、器具から感染し、免疫系が健康な一般人よりも衰弱している患者への感染リスクが高く、病院や養護施設で特に感染しやすくなります。
MKT (平均動態温度): MeanKineticTemperatureの略。平均動態温度。USP(米国薬局方)では、MKTを「特定の期間にわたる劣化の合計量が、様々な温度で発生する個々の劣化の合計に等しくなる単一の計算温度」と定義しています。
MSDS (製品安全データシート): MaterialSafetyDataSheetの略。製品安全データシートのこと。
N
NAAT (核酸増幅検査): 「NAAT」テストと呼ばれることが多い核酸増幅検査(「NAT」とも呼ばれる)は、ウイルスまたは細菌を検出するために使用される生化学的手法です。これらの検査は、患者が感染し、抗体検査で陽性と判明する時間帯を短縮するために開発されました。
NIST (米国国立標準技術研究所): NationalInstituteofStandardsandTechnologyの略。米国国立標準技術研究所のこと。あらゆるものの標準(温度を含む)、基準を設定する政府機関。
Non-Conformance (不適合): 確立された標準に準拠していない、または準拠していないことを表す。
NSF (NSFインターナショナル): 非営利非政府組織であるNSFインターナショナルは、公衆衛生と安全のための規格開発、製品認証、教育、リスク管理の世界的リーダーです。
Nucleic acid test (核酸増幅検査): 核酸増幅検査(NAAT)の項目をご覧下さい。
O
P
Pallet Containers (パレットコンテナ): パレット全体を保持するように設計された熱輸送コンテナまたはパレット荷送人。
Pathogen (病原体): 病気を引き起こす微生物を指す。病原体という用語は、一般的には感染性生物を指すために使用されます。感染性生物には、細菌(ブドウ球菌など)、ウイルス(HIVなど)、および真菌(酵母など)が含まれます。
PCR (ポリメラーゼ連鎖反応): ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)は、分子生物学の科学的手法であり、微量のDNA断片から数桁にわたって増幅し、特定のDNA配列の数千から数百万のコピーを生成します。DNAの迅速なコピーが可能なため、PCR技術がNAATでよく使用されます。
Peroxidasa Enzyme (ペルオキシダーゼ): 細胞内の過酸化水素を分解する酵素。ペルオキシダーゼを含む食品には、大根、カブ、キャベツ、カリフラワー、西洋ワサビ、未調理のブロッコリー、きゅうり、きのこ、インゲン、アーティチョーク、メロン、ジャガイモが含まれます。
PDA PCCDG: PDAPharmaceuticalColdChainDiscussionGroupの略。
PDA: ParenteralDrugAssociationの略。非経口製剤研究協会のこと。
pH: 物質の酸またはアルカリ含有量の単位。
Picomole (ピコモル): モルの10の-12乗に相当する物質の単位。モルは、物質または化学物質の量の測定単位で、これは、国際単位系の基本単位の1つであり、単位記号はmolとなっています。モルとは、12gの同位体炭素12(12C)に含まれる原子と同数の元素(原子、分子、イオン、電子など)を含む物質の量として定義されています。
Potentially Hazardous Foods (PHF) (潜在的に危険な食品): 「潜在的に危険な食品」のことで、微生物の急速な成長または毒素の形成が発生するため、温度管理が必要な食品。
PTM: PerformanceTestedMethodsの略。AOACパフォーマンステストメソッド。AOACの検証テストの方法のこと。
Q
QA: QualityAssuranceの略。品質保証
Qualification Report (認定レポート): 認定試験の詳細を記した、正式に書面または電子的に作成された記録のこと
Qualification (Validation) (認定(検証)): 認定された製品またはプロセスが規定の条件下で同様の結果を生成することを合理的に保証するテストのこと。
R
Ramp (ランプ): あるセットポイントから別のセットポイントへのプログラムされた変更。
Reagent (試薬): 試薬とは、試薬が引き起こす反応のために、分析と合成に使用される物質です。試薬は、化学反応を引き起こすためにシステムに追加されるか、または反応が発生するかどうかを確認するために追加される物質または化合物です。
S
Salmonella (サルモネラ菌): サルモネラ菌はグラム陰性桿菌で、鞭毛を持ち、世界中のヒト、動物、および鳥(特に家禽)に病気をもたらすことが知られています。サルモネラ属によって引き起こされる2つの主要な病気は、人間の胃腸炎と腸チフス(腸チフスとパラチフス)です。
Sanitization (消毒): 化学物質、熱、またはその両方を使用して、微生物とその胞子を一般に安全なレベルにまで減らす工程のこと。
Shelf Life (貯蔵寿命): 製品またはデバイスがその有効性を維持できる期間。
Shipping (運送): パッケージををある場所から別の場所に輸送するプロセスのこと。
Shipping System (輸送システム): 断熱された輸送用コンテナや、その内部温度管理パッケージング部材(冷媒、緩衝材、ダンネージなど)を表す。
SOP: StandardOperatingProceduresの略。標準作業手順のこと。
SPE: SocietyforPharmaceuticalEngineeringの略。製薬技術協会のこと。
Stability (安定性): 様々な温度/時間の曝露下で製品が有効であり続ける性能を指しています。
Storage Temperature (保管温度): 製品保管時の温度。
Substrate (基質): 生化学では、基質とは酵素が作用する場所の物質を指します。基質は、酵素によって化学反応を触媒される物質で、単一の基質の場合、基質は酵素活性部位と結合し、酵素基質複合体を形成します。基質は1つ以上の物質に変換され、その後活性部位から放出されます。活性部位は別の基質分子を自由に受け入れることができます。複数の基質の場合、これらは一緒に反応して生成物を生成する前に、特定の順序で活性部位に結合する場合があります。
T
Temperature Abuse (温度誤用): 温度に敏感な商品が、その安全温度帯より上または下の温度にさらされる状態を指す。
Temperature Probe (温度プローブ): 特定環境の温度を測定するデバイスのこと。
Temperature-Sensitive Product (温度に敏感な製品): 所定範囲外の温度によって安定性が影響を受ける製品のこと(ワクチンなど)。
Thermal Mapping (温度マッピング): 時間の経過とともにコンテナ内の多くのポイント温度を見ることを指します。環境温度マッピングとは、移動する貨物に見られる周囲温度をモデル化するために、配送プロセス全体で必要な温度データを収集することを指します。
Thermocouple (熱電対): 温度を正確に測定するために、異種金属(銅と鉄など)のワイヤーをペアで備えたデバイスのこと。
Tolerance (許容範囲): 指定された測定の許容される範囲。
Total Organisms (総生菌): 総生菌は、サンプル中のバクテリアイーストやカビなどの微生物の存在に関する定量的なアイデアを提供します。具体的には、カウント数をサンプルのg(またはml)あたりのコロニー形成単位(cfu)の数で表します。
U
UN (国連): UnitedNationsの略。国連。国連番号3373において特定の生物物質の輸送が規制されており、パッケージに貼るラベルは、コールドチェーンテクノロジー診断キットで遵守されています。
USDA: UnitedStatesDepartmentofAgricultureの略。米国農務省のこと。
USP: UnitedStatesPharmacopeiaの略。米国薬局方のこと。
V
Validation (Qualification) (検証(認定)): 特定のプロセスまたはシステムが、所定の仕様に一貫して適合することを保証する文書化された証拠で提供する研究のこと。
W
WHO: WorldHealthOrganizationの略。世界保健機関のこと。
X
Y
Z